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成長線や縞状組織に沿った自動切削

魚の耳石、石荀、サンゴ、貝類、累帯構造、堆積物のラミナなどの成長線や縞状組織に沿った自動切削が可能

まず、ナマズ耳石の成長線解析の例を紹介します。耳石を取り出して研磨試料を作成します(①)。次に、コンピュータ上で切削する成長線を座標化します(②)。座標化された値はテキストファイルに保存され、専用ソフトに読み込んだ後、自動切削を行います(③)。


これにより、下図(↓)のような成長線に沿った酸素・炭素同位体比のプロファイルを詳細に得ることができます。この例では、稚魚期から成長するにつれて河川から汽水、そして海へと生息域を変え、海に出てからは生息海域の水温を反映していることがわかります。

冷水サンゴの例もナマズ耳石の解析方法と全く同じです。このように、耳石やサンゴだけでなく、貝類、石荀、続成作用による累帯構造、堆積物のラミナなどの縞状組織の切削にたいへん適しています。


このような自動切削は、試料数が多いので、切削粉体の回収には微小粉体回収装置「吸収男児」がたいへん役に立ちます。


 →「粉体回収装置」のページをご覧ください。


例えば、ウナギの耳石のように切削対象が大変小さい場合、先端形状が鋭利な単結晶ダイヤモンドドリルビットを用いると有効な場合があります。


 →使用事例「鉱物などの極微小領域の切削」をご覧ください。

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使用事例

特許情報