微化石試料の切削
岩石中の微小な目標箇所を、マイクロメートル単位で切削することが可能
右の図をご覧ください。サンプルは100μmの厚さの研磨試料で、約60万年前のサンゴ礁成堆積物(琉球層群)から採取されたものです。有孔虫の殻構造や 軟体動物の殻痕跡に沿って正確に切削されていることがわかります。
本システムの移動ステージの最小移動単位は1μmなので、CMOSカメラによるライブ映像を観察しながら、マイクロドリルによる微化石などの切削を行うことが可能です。
通常は、ジオミル326標準装備のタングステンカーバイドのドリルビットを用います。しかし、切削対象が大変微小な場合、専用の単結晶ダイヤモンドドリルビットを使うことで、さらに精度の高い切削を行うことも可能です。興味のある方は、使用事例の「鉱物などの極微小領域の切削」をご覧ください。