Geomill326

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立春

   皆さん、おひさしぶりです。はやいもので今日は立春。旧暦では一年のはじまりは立春からということですので、私も心気一転してアクティブに突き進みたいと思っております。

   さて、左の写真、一体なにものかわかりますか? お魚関係のお仕事をされている方はすぐにわかったかたもいらっしゃると思いますが、これは魚の耳石(ナマズ)脊椎動物内耳にある炭酸カルシウムの結晶で平衡感覚聴覚に関与しています)の断面です。何やら縞縞がみえますね。

   通常、魚の耳石をよーく見ると木の年輪のような縞が観察できます。耳石は魚の成長とともに毎日少しずつ大きくなります。すると、耳石の外側に向かって毎日非常に細い線の輪が1本ずつ作られてきます。この日輪を数えることで魚の年齢を推定されているわけです。

   じゃ、この日輪はどんな場所で形成されたんだろう?、川?海?汽水?深海?どの季節にできたの?、ということで、Geomill326の登場です。数10ミクロン幅(1/100ミリのレベル)の縞縞ごとに切削して、その粉末を例えば酸素同位体比という分析をすると、それぞれの縞ができたときにお魚さんが生息していた水温や塩分が推定できます。生活履歴がわからないお魚さんの耳石を解析することで、稚魚のころは川にいて、大人になると海に移動して生きていた、みたいなことがわかることがあるわけです。地層から発掘した化石の耳石を解析すれば、当時のお魚さんが生きていた水温などの情報も推定できたりします。

   ということで、皆さん、Geomill326で是非このような研究を!

 

ちなみに耳石を魚から取り出してみたくなった方、↓のページを参考にするとゲットできるかも。http://www.fklab.fukui.fukui.jp/ss/jiseki/jisekinotorikata.html

 

 

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